K-H 不安定

裏話

最初の実験がもっともうまくいく

ここに示した実験結果では, 渦のできるタイミングが全部そろっているが, いつもそううまくいくわけではない. ビデオの2層のケースで, 背景などいいかげんな撮影になっているのは, この水槽ができて最初にテストした時の映像で, 演出をあまり考えていなかったためである. その後, 何度も実験をしたが, これ以上きれいにそろった渦はとうとう撮影できなかった.

不公平な実験

この実験は学生実験として何度か行ったが, 準備に 2 時間程かかり, 実験そのものは 1 秒で終わってしまう. しかも, 水槽を傾ける役に当たった学生はその「1秒」さえ 自分の眼でみることができない. 水槽正面から観察している学生が歓声を上げている傍らで, 「なに?なに?何がおこったん?」という学生が必ずいる. しかもそれは多くの場合,積極的に作業をしたまじめな学生である.