deepconv/arare 利用手引

2 次元雲対流モデル arare の実行

2 次元雲対流モデル arare を実行するためには, 以下のファイルが必要である.

arare.conf
基本場設定ファイル (netCDF 形式)
初期擾乱設定ファイル (netCDF 形式)

arare.conf において計算の設定, および基本場と初期擾乱場の netcdf ファイルを 指定する. それらの netCDF ファイルは ./bin/arare-basic, ./bin/arare-distrb を実行することで生成することができる. 適切に設定した後に,

./bin/arare 

によって計算を実行する.

基本場設定ファイルの作成

典型的な基本場は ./bin/arare-basic を実行することで生成される.

arere-basic.conf を編集する. 選択できる基本場は以下の通り.

温度一定 or 温度一様
圧力一定 or 静水圧平衡

arare-basic.conf の basicprm 内の重要な設定項目は,

basicfile: 基本場設定ファイル名
grav:      重力
TempType:  基本場の温度の設定. 温度一様なら "uniform", 断熱温度減率なら "adiabat" とする. 
PressType: 基本場の圧力の設定. 圧力場一様なら "uniform", 静水圧平衡なら hydrostatic

適切に設定した後に,

./bin/arare-basic 

を実行することで, 基本場設定ファイルが生成される.

初期擾乱場設定ファイルの作成

典型的な初期擾乱は ./bin/arare-distrb を実行することで生成される.

arere-distrb.conf を編集する. 選択できる擾乱場は以下の通り.

無次元圧力: 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 
温位: 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 
速度: 擾乱なし or X 方向速度一定 or Z 方向速度一定 

arare-distrb.conf の basicprm 内の重要な設定項目は,

distrbfile:        初期擾乱場設定ファイル名
ExnerDistrbType:   無次元圧力の擾乱. 
PotTempDistrbType: 基本場の圧力の設定. 
VelDistrbType:     基本場の圧力の設定. 

適切に設定した後に,

./bin/arere-distrb 

を実行することで, 初期擾乱設定ファイルが生成される.

基本場, 初期擾乱を作成するときの注意事項

いくつかの変数に関しては, arare-basic.conf, arare-distrb.conf, arare.conf のそれぞれで設定する必要がある. それらが矛盾しないように 注意されたい.

arare.conf と arere-basic.conf の共通変数

gridset (NX, XZ, XMin, XMax, ZMin, ZMax)
Grav
CpDry
MolWtDry	

arare.conf と arere-distrb.conf の共通変数

gridset (NX, XZ, XMin, XMax, ZMin, ZMax)
CpDry
MolWtDry