放射MTGメモ(2017/04/19)

参加者

  • 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋康人

木星大気モデルの開発 (高橋康)

  • 日射フラックス
    • Sromovsky1998 における optical depth の定義
      • 本文を読む限りでは確証は得られなかった
        • 一部で vertical optical depth と区別している表現はある
      • optical depth をSZA68.6deg で 定義した場合の日射フラックス計算
        • 鉛直 opacity は若干小さくなる
        • しかし opacity がまだオーダーで大きいのでフラックスプロファイル上の結果は大差無い
    • 吸収 opacity 挿入によるフィッティング
      • Sromovsky1998 のモデル設定にとらわれずにフラックス解析値を再現するような opacity 分布を求める
      • モデル設定
        • ガス吸収:CH4, 雲ヘイズ:無し
        • 吸収 opacity :0.1-0.5bar, 0.5-10bar
          • 圧力に比例, 完全吸収体
      • 0.5bar 以下のフラックスプロファイルがおおよそ一致する吸収 opacity 分布が得られた
        • Sr98BGモデルより opacity はかなり小さい
        • 散乱を含むと大きく変化するだろう
        • この結果から何が言えるか?
  • 熱放射フラックス
    • 温度変化に対するフラックス変化
      • PDS 提供の GPES 温度分布を用いて放射計算すると熱放射量が小さい
      • 少し高めの温度プロファイルで放射計算してみた
        • Sr98 の解析に比べて下部の熱放射量が足りない
        • もっと高温なのか?
        • 結局 Sr98 は解析にどんな温度分布を用いたのか
  • コメント
    • Sr98 で示されている NH3 雲の opacity が 1.6 程度なのに、フラックス遮蔽の効果が強すぎるように見える
      • ほぼ散乱体であるにもかかわらず日射フラックスを完全に遮ってしまうのは不自然
      • NH3 ice の光学パラメータ等を再チェックするべき
      • 吸収 opacity 挿入計算でも OD0.1 程度で 3W 近くも吸収が起きている
    • アルベド考察
      • 吸収体でフラックスプロファイルが説明できてもアルベドはどうか?
      • ホットスポットは全球平均よりはアルベドが小さいはず
    • 熱放射量は温度-圧力よりも光学的深さ-圧力の関係に依存する
      • 下部の熱放射量を考察するならば、吸収物質の分布の方に着目するべき
      • 問題の領域では H2O ガスの分布に大きな不定性がありそう
    • GPES 考察の方向性
      • Sr98 の観測データ再解析はモデルに強く依存しているようだが、そのモデルの詳細を調べるのは困難なようだ
      • 再解析結果ではなく、元データに近い各チャンネルの実測値を用いて考察する方が早いかもしれない
      • 他の観測や後発論文を参考に GPES 大気モデルを構築し、その放射場を NFR の各チャンネルに合わせて出力する
  • mtg 資料

次回の日程

  • 2017/05/01 (月) 16:00-