放射MTGメモ(2015/12/14)

参加者

  • 倉本圭, 石渡雅樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気混合大気の line-by-line 放射計算による圏界面温度の地表面温度依存性について, 論文化に向けたストーリーの組み立てを行っている.
    • 研究背景, 意義
      • ハビタブルゾーンの内側境界について, 非灰色の影響に着目して成層圏の温度がどのようになるか推定, 考察する.
        • 本研究の立ち位置から先行研究を評価する.
          • k-分布法の分解精度
          • 成層圏温度の物理解釈
          • 暴走限界と水損失限界の結果の解釈
          • 1 次元モデルと 3 次元モデルの違い
        • k-分布法ではなく, あえて line-by-line 計算であることの意義を示す.
    • 高温成層圏の考察について
      • 太陽光加熱率と惑星放射による冷却率が圏界面が高温の場合に交点を持つことを直接は示せない.
      • "地表面温度が高温の場合には, より低い圏界面温度で交点を持つ可能性がある" などとしてはどうか.
    • 図の描き方についてのコメント
      • line-by-line モデルによる加熱冷却率は, 点によるプロットの方がよい (点の間は結ばない方がよい)
      • 惑星放射による冷却率の内訳の図は, 符号付で描いた方がよい (すべて冷却を正で描く)
      • 描く線の色の整合性を工夫する. (同じ物理量は, なるべく同じ色にする)
  • mtg 資料

木星大気の放射計算 (高橋康)

  • 放射モデル
    • 温度の不確定性の影響
      • 観測による温位の不確定性の影響
        • 温位の不確定性は +- 5K 程度
        • 上記の温位差は, 放射量に大きな違い生むが, 冷却率プロファイルへの影響は限定的
      • 対流領域の温度の違いの影響
        • 杉山モデルによれば, 温度の違いは 2K 程度
        • 冷却率プロファイルへの影響は限定的
    • 波数解像度による放射冷却プロファイルの違い
      • 波数解像度 1cm-1 の計算と, 波数解像度 0.01cm-1 の計算では圏界面がずれる
      • 現行計算は波数解像度 1cm-1 だが, 波数解像度 0.01cm-1 で圏界面の位置を再評価する
      • 波数解像度 0.01 cm-1 の放射対流平衡計算は計算コストが高く現実的でないので, 以下の方法を検討.
        • 波数解像度 1cm-1 の計算結果をもとに温度構造をずらして 0.01cm-1 計算を行い圏界面を探索する
        • 成層圏の温度勾配を維持するように圏界面をずらす.
      • 波数解像度をどれだけ細かくしたら十分なのか確認をしておく必要があるのではないか
  • 論文執筆
    • イントロで, 木星の放射冷却率研究の意義をどう記述すべきか
      • 素朴な疑問にブレイクダウンする
        • 物質と加熱率分布がどういう関係にあるのか

次回の日程

  • 12/21 (月) 9:00-
  • 年末年始の日程
    • 12/28 (月), 1/4(月) は通常通り行う予定.